全世界の中で、乗り入れ航空会社数や就航数、特に6時間以内に乗り継ぎ可能な便数を元に決定される国際メガハブ空港ランキング。その上位に名を連ねる空港では、毎日多くの乗客たちが乗り継ぎの為に時間を過ごしています。
ランキング1位を飾っているのは、イギリスロンドンにあるヒースロー空港です。乗り継ぎに便利な空港の称号を手にしましたが、それでも6時間以内という集計の為、待ち時間は多く発生します。
待ち時間を潰すのに、ぱっと思い浮かぶのはラウンジですよね。今回は、ランキング首位を飾ったLHRロンドン・ヒースロー空港にあるラウンジの特徴を紹介していきます。
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目次
ロンドン・ヒースロー空港の概要
ロンドン・ヒースロー空港はイギリスの首都ロンドンの西側にある空港で、イギリス最大の規模を誇ります。
開港は古く1930年代で当時はグレート・ウェスタン・エアロドームと呼ばれる飛行場でした。空港の名前の一部である、「ヒースロー」は、ヒース通りという空港が出来た場所にあった道や集落の名前を由来としています。
ターミナルは5までと非常に多いですが、実は既にターミナルは1は閉鎖されています。しかし、馴染みのあるターミナルの番号が変わると混乱する乗客が多くいる事が懸念され、番号を1から並べ直す事はせずに、1が欠番になっています。
既に3本目の滑走路とターミナル6の建設がイギリス政府から承認されており、規模が拡大していきますが、比較的街中に近い場所に存在する為、騒音規制が厳しい事でも有名です。
各ターミナルの地図
ヒースロー空港にはターミナル2~5の4つのターミナルがありますので、それぞれの紹介をしていきます。
ターミナル2
閉鎖されたターミナル1も含んで拡張工事が行われ、2014年に改装オープンしました。主に、スターアライアンス加盟航空会社専用のターミナルとなった為、全日空やユナイテッド航空などを利用する場合には、このターミナル2を使用する事になります。
ターミナル3
1950年代後半に増築される形で開業したターミナル3には、主にワンワールド加盟航空会社が使用しています。一部スカイチームや、アライアンスに加盟していない航空会社も利用しています。
日本航空をはじめ、デルタ航空やブリティッシュ・エアウェイズなど日本でも馴染みのある航空会社も多いため、こちらを利用する日本人も多そうですね。
ターミナル4
1986年に国営だったイギリス空港公団が民営化され、その年にターミナル4は開業しました。このターミナル4にもワンワールドとスカイチーム双方の加盟航空会社が就航しています。
他の空港ではある程度まとまっている事もありますが、ターミナルが分かれてしまう場合には、乗り継ぎが少しめんどくさいですね。
ターミナル5
最も新しいターミナルで、2008年より使用が開始されています。使用している航空会社は多くはなく、ワンワールド加盟のブリティッシュ・エアウェイズに加えて、イベリア航空とイベリア・エクスプレスのみです。
羽田や成田便はこのターミナルを使用しているので、ヒースローからブリティッシュ・エアウェイズで東京に来る場合には、この一番新しいターミナルを使用する事になります。
ラウンジ情報
複数のターミナルがあるロンドン・ヒースロー空港ですが、主に日系の航空会社が就航しているターミナル2,3についてどのようなラウンジが利用出来るのか?代表的なものを紹介します。
ユナイテッド航空ラウンジ
引用:Japanda
ターミナル2にはスターアライアンス系航空会社のラウンジが4つもありますが、その中でオススメなのはユナイテッド航空のラウンジです。Bゲート側にあり、出国手続きの場所からは15分ほどかかります。
開放的な空間で食事のメニューも豊富。バーカウンターやセルフでノンアルコールカクテルを作る事も出来ます。新しいからかコンセントも豊富で旅行中はとても嬉しいですね。
エアカナダラウンジ
引用:Japanda
近くにあるのがエアカナダラウンジでターミナル2にあります。カナダと言えば国旗にも使われているようにメープルが有名ですが、ラウンジの中もメープルの香りが漂っています。焼きたてのワッフルとスムージーを楽しむ事が出来、他のラウンジに比べると少しのんびり過ごせます。
ターミナル2には他にもシンガポール航空・ルフトハンザ航空のラウンジがあります。
ブリティッシュ・エアウェイズラウンジ
引用:4travel
ターミナル3には6つのラウンジがあるが、ワンワールド系のラウンジも4つあります。その中で最大規模なのがブリティッシュ・エアウェイズラウンジです。とにかく広いですが、料理やドリンクのメニューが豊富で、飛行機を見ながら楽しむ事が出来ます。キッズスペースがあるのも嬉しいですね。
イギリスの空港なのでブリティッシュ・エアウェイズのラウンジはターミナル5にもありそちらは非常に人気で混みあっています。
キャセイパシフィック航空ラウンジ
ターミナル3に割るワンワールド系のラウンジで、高級感が漂うラウンジです。飲食は軽めでシリアルやカップケーキに加えて、アルコールと紅茶が準備されています。特徴的なのはヌードルバーで、注文してから作ってくれる為、出来立てを楽しむ事が出来ます。また、量も多くないので、気軽に注文できますね。
プライオリティパスで無料利用できるのは?
世界中で多くの空港ラウンジを利用できるプライオリティパスは、クレジットカードのゴールドカードに付帯サービスとしてついている事があります。日本では楽天カードのゴールドカードに付帯されていますね。ロンドン・ヒースロー空港でもこのプライオリティパスを使用する事で利用できるラウンジがあります。
プライオリティパスの公式HPによると、使用できるラウンジは8か所もあります。今回はその中からターミナル3にあるNo.1ラウンジを紹介します。
ターミナル3を航空ラウンジの標識に従って2回に上がると見つける事が出来ます。特徴的な名前はどのような経緯でつけられたのかわかりませんが、かなりインパクトがありますよね。滞在エリアは比較的混みあっており、バーカウンターも時間帯によっては人数が多いです。
特徴的なのは家族スペースや休憩室など様々な部屋があるのですが、自由に使えるわけではなく予約が必要なので、注意しないといけません。子供用の部屋もあるので、事前に予約さえしておけばのんびり落ち着いて過ごす事が出来そうですね。
食事は、フルーツやサラダ、パンが中心で温かい食べ物がないのは少し残念ですが、コーヒーマシンやデザートと一通りは揃っています。
No.1ラウンジを使用する際には、やはり通常エリアではない予約エリアを上手く活用する事がポイントと言えますので、特に複数名で利用する場合には予約をしておきましょう。
空港での過ごし方
待ち時間の多い空港ですが、どのように時間を使っている方がいるのでしょうか?特にハブ空港では乗り継ぎ便の都合で10時間程度もあり得ます。
便の都合によっては丸1日近くロンドンで過ごさないといけないことがありますが、そういう場合には空港と市内の往復に便利なトラベルカードを使って市街地に出るのがオススメでした。
引用:LONDON navi
大体6時間くらいの乗り継ぎでしたが、ロンドンのアイコンである大きな時計がついたビッグベンに行ってきました。少し急ぎ足でしたが、良い観光になりました。
引用:LONDON navi
少し長い時間待つことになったので、大英博物館に行きました。古代エジプト・ギリシャ関連の展示物が並んでおり、丸1日かけても回り切れないほどの規模です。
引用:LONDON navi
ここでは数時間のトランジットを楽しむ場合を紹介しましたが、空港から市街地までは1時間程度かかる為、十分に余裕を持った計画が必要ですね。出国検査もトランジットで観光すると話せば特に問題ないようなので、時間が長い場合には上手く活用したいです。
まとめ
イギリスロンドンにある世界でも大規模なハブ港空港であるヒースロー空港について紹介しました。特定の航空会社を利用していると、ターミナル間がかなり離れているので、色々な場所に行くことはないかもしれませんが、せっかくなので試してみるとよいですね。
非常に大規模でラウンジもたくさんありますのでラウンジ周りもきっと楽しいものになるでしょう。