皆さん、チタンカードというカードの名前を聞いたことがありますか?
クレジットカードはよく、一般カード、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードなどと分けて呼ばれています。多くの人は、チタンカードと聞くと、このカードのランク分けのどこかにチタンカードというランクがあると考えるようですが、実は少し違います。チタンカードという名前はその定義が少し複雑で、ややこしいものです。
一概に「チタンカードはこういうもの」と言えない部分がありますので、今回の記事は日本に存在する3種類のチタンカードをそれぞれ紹介していきます。
そもそも、一般カードもゴールドカードもプラチナカードもブラックカードも、私たちが勝手にランク分けしてそう呼んでいるだけで、正式名称はそのカードの発行会社ごとに異なります(ちなみにプラチナカードという言葉は、アメリカンエキスプレスが商標登録をしている言葉です)。
ユーザー側は、カードをランク分けする際に「このカードはゴールドのランクだ」「このカードはプラチナのランクだ」などと、ある程度、そのカードの付帯サービスと年会費などのバランスを元にしてその他のゴールドカード、プラチナカードと比較し、ランク分けを行っているのですが、チタンカードに関してはそのような基準が存在しません。
「このカードはチタンカードのランクだ」という基準が存在しないのです。なぜなら、日本で発行されている「チタンカード」と呼ばれるカードは3種類存在し、カードのグレードが「チタン」という名前のグレードであるものや、ただ単に名前に「チタン」という言葉が入っているだけのもの、実際にカードの材質にチタンが用いられているものなど、様々だからです。具体的なチタンカードの種類は下記の通りです。
日本でチタンカードという名前の枠組みに属しているクレジットカードは下表の3枚です
チタンカード名 特徴 SuMi TRUST CLUB リワードカード チタンMastercardカード。カードはプラスチック製 ラグジュアリーカード(チタンカード) チタンカードという名前のカードを発行。
ブラッシュドステンレススチール&カーボン製アメックス・センチュリオン アメックスのブラックカード。チタン製のカードがあり
引用:The Goal
それぞれのカードはグレードが異なります。一般的に言われるゴールドやプラチナといったランク分けに対応させるのであれば、「SuMi TRUST CLUB リワードカード」は、ゴールドカードとプラチナカードの中間のランクになります。「ラグジュアリーカードのチタンカード」は、ゴールドカードと同じランクになります。「アメックス・センチュリオン」は、ブラックカードになります。
マスターカードのグレードの中で、かなり特殊な位置に存在するのが、チタンというグレードのカードです。日本では1種類しか発行されていません。ゴールドの上のランクに位置づけられているにもかかわらず、年会費3000円という驚くほど安いコストが売りになっています。
6グレードのマスターカードならではのゴールドとプラチナの間に位置するカードです。凄くレアなグレードで日本発行のマスターカードの種類数では、スタンダードが31種、ゴールドが29種、プラチナとワールドとワールドエリートはそれぞれ3種であるのに対して、なんとチタンは1種類のみの展開。今回の記事の一番上にも写真を載せた三井住友・トラストグループ発行の「SuMi TRUST CLUB リワードカード」がTITANIUMグレードを搭載した日本で唯一のカードとなります。因みにTITANIUMの上下グレードのゴールド、プラチナについてはカード名も「SuMi TRUST CLUB ゴールドカード」、「SuMi TRUST CLUB プラチナカード」とマスターカード本来のグレードの名前を踏襲しているのに、なぜかチタングレードだけ「リワード REWARDS」という名前になっています(REWARDSとは「報酬」の意)。
年会費が安いからといって、付帯サービスもランクが下がるわけではありません。マスターカードのtaste of premium というサービスが利用できるほか、空港ラウンジサービスも利用することができます。「年会費はかけたくないけどランクの高いカード保有したい」という場合にお勧めできます。
数あるクレジットカードの中でも頂点に君臨していると言っても過言ではない、アメックス・センチュリオン。こちらは素材がチタン製であるため、チタンカードと呼ばれています。
チタン製のまさに「The チタンカード」であるアメックス・センチュリオンは、アメックスの最上位カードであり、ブラックカードの中でも最高峰に位置しています。
クオリティ、インビテーションの希少性、年会費、ステータスなどを総合すると、アメックス・センチュリオンは他の追随を許さない存在となっています。
日本国内だけではなく全世界でステータスは随一であり、プラスチック製カードの他、日本国内では希望すればチタン製のチタンカードを発行してくれます。
引用:The Goal
厳しい審査を経た上で招待が送られてきた人だけが保持することができる特別なカードです。入会金が54万円、年会費は37万8000円と、非常に高額です。
会員向けサービスの会員以外には正式に公開されていないため、はっきりとしていませんが、そのカードを持っていることだけでも世界的に認められるステータスの証明になるという事は間違いないでしょう。
2016年の11月に日本に上陸したLuxury Cardという富裕層向けのクレジットカードがあります。
2016年に彗星のように「チタンカード」という名前のクレジットカードが光臨しました。「ラグジュアリーカード」の一カードです。箔押しロゴが卓越したカッコ良さとなっています。
金属ロゴは20数分の削りだしの作業で作成します。金属プレートの加工はNASAに技術を提供している会社が行なっているらしいです。
エンジニア出身の経営者が開発まで2年かけたクレジットカードだけあって、手間をかけた上質な素材のカードとなっています。
特許技術で金属製であるにもかかわらず、クレジットカードと同じ薄さを実現しています。ICチップも通常のクレカよりも小さくてスマートです。
引用:The Goal
Luxury Cardには3つのグレードがありますが、チタンカードはその3種類の中でもっとも下のランクになります。下といっても、その年会費は5万4000円と決して安くはありません。名称が少しややこしいのですが、ゴールドカードと同等の付帯サービスを受けることができるカードだと考えておけば良いでしょう。
日本でチタンカードと呼ばれるカードは3種類あり、それぞれグレードも付帯サービスも全く異なるため、「チタンカードとはこういうカードである」と一概に言うことはできません。チタンカードという言葉が使われた場合は、文脈の中でその3種類のどれに属するチタンカードのことを表しているのか読み取らなければいけないということです。
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