本サイト「まひろぐ」は、クレジットカードの情報をお伝えするサイトです。普段は特典やお得な内容などを中心にお伝えしていますが、今回は少し趣向を変えて、クレジットカードというものの歴史についてお伝えしていこうと思います。アメリカでクレジットカードというものが生まれる元となったエピソードから、日本で使われだした頃の話、そしてクレジットカードのこれから先の未来まで考えてみようと思います。
クレジットカードというものが生まれたのは実は20世紀の半ば、1950年です。まだ60年と少ししか経っていません。クレジットカードが産声を上げるきっかけとなったエピソードがこちらです。
昔々、アメリカのとある会社の社長がレストランのお会計のときにあることに気づきました。
社長「むむっ!?財布を忘れてしまった!!」
「どうしよう!?」ととても焦ったことでしょう。
もちろん今のように、町中にATMがあるような時代ではありません。
結局社長は、家にいる妻に連絡をとって、財布を持ってきてもらうことにしました。
そのときに社長はこう思いました。
「うっかり入ったお店で、お金が足りない時もあるだろう」
「財布を忘れて困った人は私だけではないはず・・・」
「お金がなくても食事ができたら・・・」
「こんな惨めな目に合うこともなかったのに・・・」
そんな経験をもとに、「現金を持ち歩かなくてもレストランで支払いができる仕組み」を思いつき、1950年、世界初のクレジット会社「ダイナースクラブ」を設立しました。
その社長こそ、ダイナースクラブの創設者の一人である「F・マクナラ」です。
※上記のエピソードはフィクションという説もあります。
マクナラとその友人たちはまず、「ツケで食事ができるクラブ」を立ち上げました。
そのクラブが「ダイナースクラブ」と名付けられ、その後のサービスに発展していきます。
引用:クレカケッサイNAVI
もしこの時、この社長が財布を忘れていなかったら、クレジットカードというものはこの世界に存在しなかったかもしれません。あるいは、形が大きく違うものになっていた可能性もあります。多くの国際ブランドの中でも、元祖はダイナースクラブだったのですね。
ただ、この頃はクレジットカードといっても単なる紙でできたチケットで、1つの店のツケを管理する方法だったようです。この方法が発展したのは、その1年後でした。
ダイナースの今までにない事業にまず銀行が目を付け、1951年、ダイナースの誕生から1年後に、フランクリン・ナショナル銀行からカードが発行されました。
これが、初めてのカード型のクレジットシステムです。
ここで初めて、今私たち手にしているクレジットカードが誕生したのでした。
この時代では、「あそこの銀行がやっているサービスであれば、私の銀行でもやろう」という考えがあり、数多くの小規模銀行が、クレジットカードを発行していたようです。
今では、VISA・MasterCard・AMEX・Diners・JCBと、世界5大ブランドと呼ばれるクレジットカードがシェアのほとんどを占めていますが、当初は100以上のブランドがあったとか(!)
引用:クレカケッサイNAVI
このようにして、今のクレジットカードの原型となるカードタイプのクレジットシステムが生まれました。VISAの前身であるバンクオブアメリカも、マスターカードの前身となるインターバンクカード協会も、この頃にカードを発行し始めています。
1950年代というのは、とある社長が財布を忘れたことに端を発して、今のクレジットカード業界の原型がハイスピードで形作られていった年代だったのです。
ここまでお伝えしてきたのは全てアメリカでの話です。では日本にクレジットカードがやってきたと時には、どのような形で広まっていたのでしょうか。
1950年にアメリカのダイナースが「クレジット」という言葉を用いて以来、10年遅れて1960年に株式会社丸井が日本に「クレジット」という言葉を取り入れて商品展開をしました。
丸井が日本で初めて割賦支払いをクレジットという名前にしたのです。
それは「クレジット・プレート」「クレジットカード」という名前でしたが、現在のクレジットカードとは少し異なっていたようです。
丸井が発行したクレジットカードは、実は現在繰り返し使えるクレジットカードとは異なり、使用は一回限りのものでした。支払いを割賦払いにできるというだけの、クーポン券のようなものです。
この時点ではこのクレジットカードは現在のようなプラスチックカードでもなく、磁気ストライプも入っていない紙でした。
丸井がアメリカから機器を輸入して導入したクレジットカード、クレジットプレートはそれまで使用されてきた月賦購入、割賦購入の名前が変わっただけのものです。その支払いの方法は従来までの割賦販売の支払い方法と同じでした。
というのは、割賦契約での購入後、後日集金員が回収に回る、お店の窓口に支払いに来るといった方式が一般的でした。
ちなみにこの頃は1961年にやっと割賦販売法ができたくらいで、規制も厳しくなかったので、支払いが滞るようなことがあれば、集金員の取立ては一昔前のサラ金の取立てのように荒く、ガラの悪い方々の怖い集金がくるということもままあったようです。
日本で初めてクレジットカードの文化を取り入れたのは、あの有名な丸井でした。しかしその時に使われていた形は現在のクレジットカードの形とは大きく異なったようです。ただし、日本国内で「クレジット」という言葉が急速に広まったのはこの特殊な形のクレジットカードの存在があったからのようです。
そして、1960年に丸井がクレジットカード導入してから3年後、本家本元であるダイナースクラブが日本でのクレジットカードの発行を開始しました。ダイナースが生まれたのは1950年ですが、日本での発行まで時間がかかったのは、このような理由があったといわれています。
アメリカのダイナースがクレジットを誕生させたのは1950年にも関わらず、1960年になってようやく日本にダイナースが設立された背景には、1964年に控えた東京オリンピックへの配慮があったという説もあります。
オリピックに合わせて海外からの観光客が増えることに対して、クレジットカードという制度を利用できる基盤を整え、国際観光が可能な日本としての基盤を築く目的があったようです。
日本ダイナースの設立は1960年ですが、実際のカード発行は1963年なので、オリンピックに間に合わせたという印象もあります。
確かに、東京オリンピックは海外からの観光客も多く、クレジットカードを使う機会も頻繁に訪れることが予想できます。
クレジットカードの誕生について見てきましたが、ここからはクレジットカードの未来について考えてみようと思います。まずは、日本とアメリカのクレジットカードに対する考え方の違いがこちらです。
日本人のクレジットカード所有率は80%超で、しかも世代が高くなるほど所有率が高くなる。つまり、若い世代ほどクレジットカードをもっていない。しかも、平均所有枚数は2.7枚で、90%以上の支払いは1枚のカードで行っている。
(中略)
ところが米国では事情が違う。カード所有率は90%超と高く、しかも平均7枚のカードを所有している。米国では1回払いではなく、リボルビング払い(定額分割支払)がクレジットカードの基本となった歴史があるため、1枚の支払限度額を低く抑え、その代わりにたくさんのカードをもち、複数のカードにわけて支払いをする習慣が定着している。これはかなり面倒な作業で、レジのところで、カードを次々とだしては店員に、枠残高を照会させ、どのカードで支払うのかを決めなければならない。これがすべてのカードがApplePayとしてiPhoneの中に入ってしまえば、枠残高が一目見ればわかるようになり、どのカードで支払うのかをすぐに決めることができるようになる。米国人にとっては、ApplePayは「もうこれなしには生きていけない」ほど便利なサービスなのだ。
引用:THEZEROONE
Apple Payは、アメリカ人にとってクレジットカードの使い方を劇的に効率よくするツールとなっているようです。しかし日本ではクレジットカードの使い道が特殊であるため、アメリカのようなApple Payの使用方法はされないだろうという判断のもと、交通カードや電子マネーなどに対応する形に変更されました。日本のみが、そのような特殊な設定にすることをアップルが決めたということは、やはり日本人のクレジットカードに対する価値感は他の国とやや異なっているようです。
943社もの会員を持つ業界団体「日本クレジット協会」の調査統計によると、クレジットカードショッピング信用供与額(1年間の利用額)は、
2013年41兆7,915億円
2014年46兆2,663億円
2015年49兆8,341億円
と増加傾向にあります。
もともと日本の個人消費におけるクレジットカード利用率は12〜14%程度で、韓国の60%やアメリカの24〜25%などに比べ低いと言われてきました。これは、日本では「クレジットカードを使うと借金になる」という概念が強いことや、消費者金融系の企業が多くイメージが悪い、といったことが影響しています。
ところが、2010年の改正貸金業法により大きな転換が起きました。グレーゾーン金利(利息制限法の上限金利20%と出資法の上限金利29.2%の間で設定する金利)の廃止により、消費者金融の経営が難しくなってきたのです。
引用:キャリタスFINANCE
アメリカより所有率や所有枚数が少ないとはいえ、日本も年々クレジットカードの利用金額は大きくなっています。インターネットなどを活用して買い物をする機会が増え、現金で支払うことが減ってきたためでしょう。このまま日本のクレジットカードの業界も、一昔前の携帯電話のようにガラパゴス化し、独自の進化をするかもしれませんが、基本的にはクレジットカードという文化は発展し続けていく可能性が高いといえるでしょう。
クレジットカードの歴史についておわかりいただけたでしょうか。「これを知って、何かポイントが付くのか」と言われると、特に何もつかないのですが、豆知識として知っておいて損はないのではないでしょうか。
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大人になったら持ってみたいと思う人も多い、憧れのクレジットカードといえば、「ダイナースクラブカード」。
ダイナースクラブカードは通常のクレジットよりも年会費が高く、審査基準も高いことから持っていることがステータスとされているクレジットカードです。
ダイナースクラブのカードの年会費は22,000円(税抜)なので、あまりクレジットカードを使わない人にとってはちょっともったいないかもしれませんね。
そんなダイナースクラブカードを年会費無料で持つチャッカリ技を調べてみました。
まずは、ダイナースクラブカードの基本情報をおさらいしておきましょう。
年会費や審査基準、利用限度額は次の表を参考にしてください。
年会費 | 22,000円(税抜) |
審査基準 | 年齢、仕事の雇用形態(学生不可) |
利用限度額 | 一律の制限なし |
年会費は22,000円(税抜)なので、税込で考えても月額は2,000円くらいになりますね。
この金額だけで見ると、あまりダイナースクラブカードを活用しない人にとっては痛い出費になってしまいそうです。
でも、きちんと使う人にとっては年会費がこれだけかかったとしてもとってもお得なんですよ。
審査基準は年齢や仕事の雇用形態が重要です。
年齢は27歳以上となっているので、他のクレジットカードのように20代前半では持つことができません。
仕事の雇用形態は正社員、派遣社員、士業、公務員、経営者なら問題ナシです。
審査に通るか微妙なのは個人事業主や自由業の人です。
そして、確実に審査に通らないのは大学院生までを含む学生や無職、アルバイト、主婦といった収入が低い人たちです。
利用限度額には”一律の定めなし”と書いてありますが、これは当然使える限度額が無制限にあるという訳ではありません。
実際にダイナースクラブカードを持ってみないとハッキリしたことはわかりませんが、他のクレジットカードよりも限度額が高く、ほぼ無制限と言って良いくらいの金額であることは確かです。
ダイナースクラブカードって持っている人が少ないからあまり使えるお店がないのでは?と思ってしまいますよね。
お店やレストランでは使えるかわからないダイナースクラブカードよりも、VISAカード、MasterCard、JCBカードなどの確実に使えそうなカードをつい出したくなってしまいます。
でも、せっかく持っているのに使わないのってもったいないと思いませんか?
ダイナースクラブカードは月単位で見ても会費が高いので、無料カードのように持っているだけなのは更にもったいないことのような気がしてしまいます。
実際に、ダイナースクラブカードが使えるお店の例は以下の通りです。
これを見てわかるように、現在ではJCBカードとも連携しているダイナースクラブカードを利用できるお店の幅はとても広いです。
ただし、一部のチェーン店でない小さな居酒屋や個人が経営しているお店では使えないこともあるので注意しましょう。
JCBカードの公式サイトを見てもわかるように、”JCB加盟店になればアメックスやダイナースクラブも利用できるようになる”というのが昔に比べてダイナースクラブカードを利用することができるお店が増えた理由なのです。
JCB側としても決済時の手数料で稼げるので、提携することでダイナースクラブも利用できるお店を増やすのはお互いにメリットがあることだと言えます。
それでも、全てのJCB加盟店で必ずダイナースクラブカードが使える訳ではありません。
・直接JCBと加盟店契約をしていない
・クレジットカード決済をする時に代理店を通している
このような場合には、JCB加盟店であってもダイナースクラブカードが利用できないこともあるので、ダイナースクラブカードが使えるお店であるか念のために確認しておきましょう。
ダイナースクラブカードは今では日常生活や旅行中などのシーンで使えるので安心です。
基本的にJCB加盟店のうち約85%のお店では使用可能なので、ほとんどのお店で使えるという認識を持っていて大丈夫です。
ダイナースクラブカードのかつての会員の入会審査方針は、「収入、生活の安定性、将来性の3点を重視し、社会的信用の高い方を迎える」というものであり、プラチナカードに準じる厳しい審査基準で有名でした。
しかし、現在はダイナースクラブカードの入会の目安は「年齢27歳以上の方」となっています。この文言からは、かなり審査が緩くなっているように見受けられますね。門戸は着実に拡大しています。
ダイナースクラブカードの公式サイトでは、「カード発行クイック診断」を行っています。そこでは以下4つの質問が出されています。
- 年齢
- 年収
- 直近3ヶ月のクレジットカードの利用実績
- 過去1年間の遅延経験
引用:The Goal
ダイナースクラブカードを作りたいと思っているなら、こちらのブログがとっても参考になります。
実際にこちらの記事では公式サイトにある「カード発行クイック診断」を利用して、年齢や収入などのこの4つの条件を適当に変えた審査結果をまとめているのがとても興味深いです。
この結果を自分に当てはめて参考にするとともに、自分でも事前にカード発行クイック診断をしてから審査を受けるかを決めても良いかもしれませんね。
カード発行クイック診断による審査に通る最低限の審査基準は以下の通りです。
簡易審査の結果としては、年収500万円以上・遅延なしであれば、直近3ヶ月の利用実績がなくてもOKでした。
引用:The Goal
年収499万円(税込)以上でも年齢が高かったら、人生のキャリアを重視して発行してくれる可能性があるかもしれないと思い、年収499万・実績あり・遅延なしで、様々な年齢を試してみました。
しかし、結果は玉砕でした。年収が500万円を超えていないと、何歳であっても審査は難しいようです。
引用:The Goal
やはり、年齢が27歳以上であることと年収500万円以上であることは絶対のようです。
女性は年収500万円以下の人も少なくないですし、ダイナースクラブカードは収入が安定した社会人の男性向けのクレジットカードなのかもしれませんね。
年会費無料のダイナースクラブカードがあればとっても魅力的ですが、審査基準が年収重視で通常は年会費22,000円(税抜)のダイナースクラブカードがそう簡単に無料になるのでしょうか。
結論は、現在年会費を無料にするチャッカリ技は残念ながら存在しません。
でも、年会費を半額に近い12,000円にするチャッカリ技は存在します。
その方法は、三井住友信託銀行が発行しているダイナースクラブカードを手に入れるという方法です。
こちらのチャッカリ技では三井住友信託銀行の銀行口座を保有し、それをクレジットカード代金振替口座として利用することが大前提となります。
もちろん、それだけでなく年会費が優遇になる審査基準をクリアしなければいけません。
三井住友信託銀行のウェブサイトによると、以下の条件をクリアすれば年会費特典利用条件クリアとなるようです。
利用条件を達成いただくと、本会員の年会費、通常22,000円(税抜)が12,000円(税抜)となります。
年会費特典利用条件
初年度:新規入会後3ヵ月以内のカードご利用金額20万円以上
例)5月16日入会の場合
利用集計期間:当年5月16日~同年8月末日
初年度年会費引落月:10月
※初年度の年会費の金額はご入会後4カ月後にお届けするご利用代金明細、もしくはダイナースクラブ会員専用オンラインサービス「クラブ・オンライン」でご確認いただけます。
引用:三井住友信託銀行
まとまった金額をこちらのクレジットカードを利用して使う予定があったり、ダイナースクラブカードを活用できる人にはかなり良さそうですよね。
それでも、やっぱりあまり活用する予定がない人は通常の年会費を支払うことになってしまいそうです。
これまでの情報をまとめると、ダイナースクラブカードの年会費を実質無料にするチャッカリ技は今のところまだありません。
それでも、チャッカリ技を使えば半額近く年会費を下げることは可能です。
ダイナースクラブカードは利用できる機会が多いクレジットカードなので、利用頻度の高い人は年会費以上のお得感を実感できたり、他のカードにはない特典も受けられるのでとても便利です。
審査に通る条件をクリアしていて旅行中や日常などでもっとお得にクレジットカードを活用したいと思っている方は是非検討してみてはいかがでしょうか。
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